それぞれの位置づけを考えなおして見たいと思います。第一弾はギア比です。
ギア比の話の前に、それぞれの自転車をREVIEWします。
・ CHERBIM
CrossOvalというクロモリのロードです。駆動系はシマノのアルテグラでフロントは50/34Tのコンパクトクランク。リアは12/27Tの10速です。
・ TOEI
スポルティーフです。フロントはVelo Orangeで46/28T、リアは105の11/28T。STIは105、フロントディレーラーはティアグラ、リアディレーラーはmicroshiftです。
・ LOADMAN
スポルティーフの仕様を決めるためにWレバーやセンタープルブレーキを経験するために買った1975年製のサイクリング車です。駆動系はサンツアーで、フロントは48/44Tでした。私は毎日帰宅のためにヒルクライムをするので膝がおかしくなりそうだったので48/36Tに換装しました。リアは15/24Tの5速です。
・ Louis Garneau
スポーツ自転車に乗り始めたクロスバイクですが、今では残っているのはフレームとブレーキだけです。現在の駆動系は、フロントはデオーレの44/34/26T、リアはティアグラの12/30Tの10速です。林道スペシャルとしてマウンテンバイク並みの超低ギアを狙いました。
・ Fretta
18"の折り畳み小径車BD1のビアンキ版です。フロント54T、リアは11/30Tの8速でしたがデオーレの11/34T 9速に換装して上りでのエンジンの非力さを補っています。
・ PECO pocci
14"の輪行スぺシャル。買う前にギア比の情報が無くて買ったという無謀さ。100kmは走れると思っていたのですが未だに60kmに留まっています。フロントは60T、リアは11/25Tの9速。700Cの自転車に換算すると一般的なリア11/25Tをフロント30Tだけで使っていることになります。
タイヤのサイズが異なっており、ギア比だけを比較しても意味がないのでクランク一周で進む距離に換算してみました。700Cはタイヤサイズによって周長は変わりますがここでは2.1mに統一しました。FrettaとPECOは実測です。
<クランク一周で進む距離>
乗ってれば判るとはいえ、こうして表にしてみると中々面白い。
<重いギア>
ロードのCHERBIMとTOEIが同等です。私としてはスポルティーフはクランク一周で進む距離で言うとmax 8m/min 2mを目指したかったのでouterを44Tか42TにしたかったのですがVelo Orangeにもスギノにも無かったのです。
Louis Garneauはフロントがマウンテンバイク用の3速なだけあって一番重くても7.7mですが、タイヤも36Cと太くて自転車も重いので、この低めのギアで十分です。
LOADMANはやっぱり古いです。このギア比では頑張って30km/hです。自転車も一番重いし、5速の駆動系は滑らかでないのでケイデンスを上げて速く走る気にもならず巡航速度は25km/hってところです。Frettaも似たようなものですが、9速の駆動系が滑らかな分だけケイデンスが上がって巡航速度は5-10%程度早いです。
PECOは機嫌よく巡航しているときにスピードメーターを見るといつも22-23kmです。これはギア比のせいでは無く、ポジションやホイールベースが早く走る気にさせません。フロントギアを大きなものに交換してギア比を高くしている方もいますが私はこれで十分です。
<低いギア>
私が「ある程度の長距離を走る」「峠や坂道が含まれる」という乗り方をするのは、CHERBIMとTOEIとFrettaです。低い方のギアは2.6m-2.1m。CHERBIMは自転車の軽量でカバーする感じです。上りが一番楽なのはホイールベースが長くて低速で安定して上れるTOEIです。
Louis Garneauの1.8mが必要になるのは勾配20%を超えるような林道だけ。これは特殊用途ですね。
LOADMANは上りが一番辛い。筋トレマシンだと思って上ってます。
PECOはしようがない。リアにこれ以上大きなスプロケットを入れるとディレーラーが地面に擦りそう。かといってフロントを小さくすると重いギアが足りなくなる。輪行しやすい分、走りはママチャリ並みと思うしかないですね。