広島市内~厳島神社~広島港~江田島海上自衛隊第一術科学校~呉港~松山
移動の主力はフェリーです。

朝、広島市内の宿を出て陸路宮島口に向かいます。この道が結構走り難い。例えばこんな感じ。

(`^´ゝラジャー
なんとか25km程走って宮島口に到着。
直ぐにフェリーが出るっていうんで人+自転車の切符を買って乗船。

JRフェリーが自慢の海からの大鳥居を見ているうちに10分ほどで到着。

宮島について最初にしたことは、

地ビールと言われてつい(;^ー^)ゞ

感想は・・・・・・・・
高い!!!
釜飯が¥2200、ビールが¥600。味はそこそこだけどお奨めできません。
御腹が膨れたところで、楽しげな商店街というか、門前町というか、を通り。

一転、ひっそりとした「町屋通り」を抜けて

五重塔をパチリ。

宮島って歩いて一日散歩すると楽しそうなところです。(^^)v
さて本題の厳島神社です。

本殿の前から大鳥居を見ると日本三舞台のひとつである平舞台から海に向かって完璧な左右対称になっていることが判ります。祭神の宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)は海上交通の平安を守護する神様ですから、この構成が相応しいのでしょう。そして何より美しい。

島内にはまだまだ見所がありそうですが、この日のメインは江田島の旧海軍兵学校です。国道2号線を走りたくないのと、時間節約のために宮島-広島のフェリーに乗ってしまいます。

双胴の高速船。自転車を畳んで乗込みます。この手の船は時速60kmくらいでます。海上は基本直線に走るし信号も無いから車や鉄道より早い。

接続が悪くて広島港で1時間以上待って江田島へ。

海上自衛隊第一術科学校。

守衛所で問題が発生! 「その靴だと建物に入れません」∠( ̄◇ ̄)
よく聞くとクリートが床を傷つけるからダメとのこと。

見学は背筋がビシッと伸びていかにも軍人というオーラがでている自衛隊OBの方の先導で回ります。
最初は講堂。大阪城の石垣と同じ瀬戸内海の島からとれる石造り。

内部は程よい反響があり、マイクは不要で設備は無いそうです。

天井は高く採光と装飾を考えた見事な造り。二階は卒業式に外国の武官が出席する際の席。タイとは昔から深い関係がありますが、今でもタイ海軍から毎年1名エリート士官候補生が留学してきており、卒業式にはタイの高官が出席するとのこと。

江田島海軍兵学校発祥の建物。旧海軍兵学校生徒館、通称「赤レンガ」。現在は幹部候補生学校。

日本という国家がどれほど切実に海軍を充実しようとしていたかがその佇まいから伝わってきます。
荘厳な空気が流れる内部。さまざまなドラマや映画のロケに使われたそうです。

赤レンガ。表面はガラスのようにツルッとしています。建造以来120年近く、一度も表面の研磨や掃除さえもしていないとのことですが全く汚れが感じられません。本当に好いものは違う!

最後に教育参考館を見学。海軍に関する様々な資料が納められています。

東郷平八郎を始めとする明治海軍の大将の事跡、日清日露太平洋の各戦争の記録、そして特攻隊員の遺書が収められています。私を含めて一般には人命が一番大切という感じがしますが、軍人というのは自分の命を危険に曝して戦うことが必要。国家の命令が自身の命よりも重要な場面がある。その時に職務を全うするためには、こういった場所で精神を練り上げる必要がある。
そういった事を感じさせる場所でした。
普段は意識しない「国家」という言葉を何度も思い起こさせる場所でした。原爆ドームと合わせて、息子達を一度は連れてきたいと思います。彼らが何を感じるかは判りませんが。
江田島港まで走って自転車を畳んで高速艇で呉港へ。
高速フェリーで呉港から松山観光港へ。

松山市内まで自走して旅を終えました。
走行距離 42.4km